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小嶋 拓治
放射線化学, 2001(72), p.37 - 40, 2001/08
Co-線やMeV電子線に対する特性を明らかにした受感部の厚さが8120mのアラニン,三酢酸セルロース(CTA),Gaf,ラジアクロミックの4種のフィルム線量計の応用によりイオンビーム線量計測技術の開発を行った。熱量計を基準に信頼性を評価したファラデーカップを用いたフルエンス計測に基づき、これらの線量計がいずれもほぼ同じ応答特性を示すことを明らかにするとともに、線・電子線を用いた線量校正結果とこの応答特性結果とを組み合わせて用いることにより、イオンビーム計測が4.5%の高精度で可能であることを示した。さらに、Gafフィルム線量計と顕微分光光度計とを用いることにより、深度方向については、約10m、平面方向では1mの空間分解能で線量分布測定が技術的にはできることを明らかにした。
村上 博幸; 南 賢太郎; R.V.Griffith*
Radiation Protection Dosimetry, 54(1), p.19 - 23, 1994/00
被引用回数:4 パーセンタイル:42.35(Environmental Sciences)本報は、1990年から1992年にかけて実施されたIAEA/RCA個人線量相互比較の結果報告書である。上記相互比較にはアジア太平洋地域の14の国(日本を含む)から合せて17機関が参加した。相互比較の結果は、測定値と照射量の違いにより評価され、測定器の違い、線質の違い、校正条件の違い等様々な角度から分析された。計3回実施された相互比較により、各国の個人線量測定技術力の向上に同相互比較プログラムが大きく貢献したことが確認された。
村上 博幸; 南 賢太郎
Radioisotopes, 42(11), p.647 - 658, 1993/11
個人線量計相互比較は、個人線量計の性能および同測定技術の検証手段として世界的に広く実施されている。IAEAは、加盟各国の個人線量測定技術力の把握とICRUの新測定量の導入に係わる影響調査を目的として、1988年から二度にわたって個人線量計相互比較を実施した。原研は現行のフィルムバッジにより同相互比較に参加した。本報では同IAEA相互比較について詳しく紹介すると共に、原研がこれに参加したことにより得られた成果等について報告する。
小嶋 拓治; 春山 保幸; S.Sudiro*; R.L.Tobing*; 柏崎 茂*
Radioisotopes, 42(11), p.607 - 613, 1993/11
飛程の短い放射線を対象とした厚さ200m程度のフィルム状アラニン線量計素子について、アラニン結晶の細粒化の方法、バインダーに適するポリエチレン(PE)種、成形方法等が素子の物理的特性及び線量応答特性に与える影響を調べた。この結果、(1)再結晶により得られたアラニンとメルトインデックス(MI)の高いPEの混合物のプレス成形、及び(2)機械的粉砕で得られたアラニンと比較的MIの低いPEの混合物の押出し成形により、厚さ150-200mのフィルム状素子が成形できた。方法(1)では、より薄いフィルムが製造できること、また方法(2)では、1-100kGyの線量範囲における同一バッチ間の線量応答の精度が2%(95%信頼度限界)以内であることが明らかとなった。
松田 光司; 永井 士郎
Applied Radiation and Isotopes, 42(12), p.1215 - 1221, 1991/00
CTAフィルム線量計の着色を与える照射生成物をUV吸収、ESR、IR吸収およびガスクロマトグラフを用いて調べた。線量計の後効果特性から、着色は照射中にも照射後にも進行し、照射中の着色には不安定成分と安定成分があることが分った。不安定成分はCTAから生成するラジカルに、一方安定成分はCTAとトリフェニルホスフェートからの分解生成物に帰属した。照射後の着色は、空気の照射により生成するNOとCTAとの反応によってCTAのカルボニル化が起こることによると考えた。